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ツール? 道具? 工具? その2
2月が近付くと、チョコレートが食べたくなる 川口自交です。
この時期は自分でチョコレートを買うのが照れくさいですね(^ ^)>
私共が使う工具の話し、第2段です!
前回は、「 ラチェット 」について書いたのですが
今回は、それに組み合わせて使う
「 ボックス 」と「 エクステンション 」と呼ばれる物を紹介します。
↑ ボックスです。
ラチェットとボックスを組み合わせて使います。
自動車には色々な大きさ、カタチのネジが使われています。
私共整備士は、その色々な大きさ、カタチと取り付け場所に
合わせた工具をチョイスして、ネジを緩めたり、締めたりして
自動車の整備をしています。
とは言っても、自動車は「 JIS規格 」「 ISO規格 」で
決められた大きさ、カタチのネジで出来ているので汎用性があります。
整備士は、ネジの頭の部分の大きさで呼びます。
一番多く使われている、六角ボルトやナットの六角部分を
10mm(トーミリ)、12mm(ジュウニ)、、、、、など
なので、上の写真のように色々な大きさやカタチのボックスが
必要になります。
そして手の届かないような所は、エクステンションをつなげます。
これは、呼んで字のごとく 「 延長棒 」です。
これも色々な長さ、太さの物を使い分けています。
狭い所の整備には短いものや細いものを使い
奥まった所には長いものを使ったり、つなげて・つなげて
もっと長くしたりして工夫して使います。
これだけ種類がありますから、初めて整備する車だと
「 どうやって工具を使おうかな~ 」
っと、ニヤニヤしながら整備しています (^ ^)>
時には、サンダーなどで削ったり、溶接でくっつけたりもします。
私の場合、後先考えずに加工しちゃいます。
なにしろ、ネジが外れないと先に進めませんからね。。。
そして仕事が終わって、工具の手入れをしている時に、、、
「 あ~ この工具、高かったのにな~ 」
なんて後悔することもよくあります (><)。
でもそれも楽しかったりします。
きっとニヤニヤしてますね (^ ^)。
だって、こうやって工具の話しをしているだけでも
楽しいですもんね (^0^)v
そうやってニヤニヤしながらブログ更新している今日この頃です(笑)。
ツール? 道具? 工具?
夏の暑い日でも、味噌ラーメンを注文してしまう川口自交です。
汗だくで食べるラーメンって美味しいですよね(^ ^)。
久しぶりの更新です。
今から半年ほど前に、工具を一新しました(^ ^)v
自動車整備で使う工具は、個人で購入し、手入れします。
なので、人それぞれ持っている工具が違います。
そして、一生物ではありません。
これはビジネスマンのスーツや靴などと同じで、使えば使うほど傷みます。
ブランド物ですと補修しながら長持ちさせて、『 良い味 』になりますね。
工具も同じで、自分の作業スタイルに合わせてメーカー、長さや重さ、角度など
チョイスして購入し、それからもグリスの付け具合など自分のスタイルに合わせていきます。
なので、新品より半年位した後のほうが使いやすくなります。
なにより自分の 『 手 』 が工具になじんできます。
っが、コレも早い物で、5年程使うと摩耗したり壊れてしまったりします。
私も整備の世界に入った小僧の頃に揃えたのですが、壊れてしまったり
すり減って工具が滑ってしまうようになった物を少しづつ買い換えていましたが
さすがに、20年近く使っていると作業効率が悪くなってきます。
ずっと使っていれば気が付かないのですが、たまたま買い換えた工具を使った時に
『 全然ちがう! 』
ことに気が付いてしまったんです(><;)
それがキッカケで、ラチェットとボックスという工具を一新しました。
自動車整備で一番使う工具です。
このラチェットとボックスはセットで使う物で、各メーカーが研究して販売しています。
ラチェットはネジを回転させる道具なのですが、長さや重さ、重心や回転送り角度など
各メーカーにより違います。
私は、回転送り角度を重視します。
これは回転送り角度(コマ数)が細かければ細かいほど早回しが出来ます。
早回しが出来れば作業効率はあがります。
逆に、細かすぎるとコマの強度が弱くなり壊れ易くなってしまいます。
っが、技術の進歩はスゴいもので細かさと強度を両立したものが多く販売されています。
今まで使っていた物が、送り角度10度でコマ数36コマだったんですが
送り角度4度、コマ数90コマ!
単純に仕事率で、3倍近くアップです!!
って分かりにくいとおもうので、、、(><)
円形のコマの円周上にあるギアの歯の山がコマ数です。
円は360度 ÷ コマ数90歯 = 送り角4度
つまり、4度うごかせば、1コマ送れるという事です。
ちなみに、今まで使っていた物は、、、
360度 ÷ コマ数36歯 = 送り角10度なので
同じ角度を送るのに新しいラチェットは2コマ送れる事になります。
新旧比較です。
上が36コマ(スナップオン アメリカ製で誰もが憧れる一流メーカーです)
購入してから約20年ですが、さすがスナップオン!
刃こぼれで滑る事もありません。
下が90コマ(KTC 日本が誇る一流メーカーです)
私の工具の90%がKTCです。
理由は簡単、リペアも買い足しも国内で出来る事です。
さすがに半年も使うと色がハゲていますが、これが整備士の
『 良い味 』 です(^ ^)v
どちらが使い易いかと聞かれると、、、
一長一短で、スナップオンは重量があり、重心が手元にあるので
振り回すような作業に向いているので、今でも現役で使っていますし、
KTCは軽く、中心近くに重心があるので、狭いエンジンルームや
入りくんだ足回りの作業の時に使っています。
一言でラチェットと言っても、大小、長短と色々あります。
タイヤの締め付けや、エンジン組立ての時は、
締め付けトルク(締め付ける強さ)が決まっているので
トルクレンチという工具を使います。
これも自分の使い易い物を購入しています。
っと、マニア的な話しが長くなってしまいましたが
続きはまた今度 /(^ ^)